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「猫君、ご飯食べれるかい?」
黒猫のそばにミルクがゆを置いて、話し掛ける。
猫だから、少し冷ましておいたけど。
「・・・」
黒猫は匂いを嗅ぐと、ペロっと口にした。
「・・・!」
黒猫は、耳と尻尾をピンと立てた。
次の瞬間、勢い良く食べ始める。
必死に食べてる姿は、何ともキュートだ。
「ウニャア、ァゥア?」
食べ終わった黒猫は、私に向かって鳴き声を上げている。
な、なにを何を言って………?
『人間にしてはいいものを出すな、お前』
「はっ………?」
今、何か聞こえた?
気の、せい?
私にはこの猫から聞こえた気がしたんだけど。
黒猫は、目を細めて、私を見ている。
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