9/9
前へ
/154ページ
次へ
「物件て、物件てぇえ………良いけどぉ!」 どうやらお気に召さなかったようだ。 いいじゃん、カフェ。 「そうだ、転生といっても、その年齢、容姿のままアーツに行けるけど…どうする」 転生って、赤ん坊からやり直しって事じゃないの? 赤ん坊からなんて、とても避けて欲しいのですが。 「赤ん坊からやり直しが全て転生じゃないけど……君の要望だったら、何でも聞くよ」 どうやら神は、本当に私を気に入ってくれたらしい。 …容姿はこのままでいいや。 黒髪、黒目。 突然顔変わったら、気が狂いそう。 「あ、それと、君にお願いしたい事があるんだけど…」 「なに?」 神が私にお願いだって? 神は少し小声になって話した、私と神しかいないのに、小声になる意味な。 「____って感じなんだけど」 「そんなことで良いなら、私で良ければ」 神に頼まれたのは、アーツでの出来事を時折報告しに来て欲しいと言う事らしい。 そんな事で良ければ、まぁ。 ____ 大体の事は決まった。 そしていざ転生。 どんな感じでするのかと思いきや、普通に身体が薄くなっていった。 もう意識が朦朧とし始めたとき神が一言。 「たっくさん能力にオマケ付けといたからね」 変なものは付けてないでしょうな。 そして私は、意識を手放した。
/154ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8329人が本棚に入れています
本棚に追加