苦しい恋の始まり

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ラブホテルで彼と初めて関係を持ったあと、彼の態度は素っ気ないものだった。 流司は行為が終わると、すぐに一人でシャワー室へ消え、 「早くここから出るぞ」 と言わんばかりに、さっさと服を着た。 甘い言葉も次の約束も、何もない。 そんな彼の様子を見ながら、 “これで終わり。もう二度と会えないんだろうな……” と、私は思った。 流司のような若くてルックスが良く、しかも有名大学に通う男の子なら、釣り合う若い女の子は大勢いる筈だ。 私のことは、 “たまには年上とも遊ぶか” というような、ほんの気紛れにすぎない。 こんな扱いもされて当然、という半ば自嘲的な気持ちで、私は彼に合わせるように無言で服を着た。
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