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一人暮らしの古いマンション、狭い部屋へと帰宅した。
若くてキラキラした流司と、今の自分の象徴のような自室。
その不似合いさに哀しさが込み上げる。
もう流司とは会えないのだろう、と覚悟していたが、自分の気持ちだけは伝えておきたくてメールを打つ。
『今日はありがとう。会えて嬉しかったし、私はまた会いたいと思ってます。流司の気持ち次第だから、無理だと諦めてるけどね。おやすみなさい』
長文のメールは迷惑だと思い、率直な自分の気持ちだけを書いて送信した。
やはり返信は来ない。
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