切な過ぎる立場
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「あのさ、そういう事、いちいち聞かない方がいいよ」 靴を履き終えた流司が振り返って言った。 私は唇を噛みしめて俯く。 「寿司屋でも言ったじゃん。大人なんだからドーンとしてた方がカッコイイ、って」 「……」 「言葉なんてさ、いくらでも嘘つけるし。そういう質問は無意味だよ」 流司の言動は、私を“好きじゃない”と言ってるのも同然だった。
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