切な過ぎる立場
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「一泊で構わないし、もちろん旅費は私が出すから」 動いていた流司の手が止まった。 流司は白けた顔でベッドにごろんと横たわり、ぶっきらぼうに告げる。 「そんな時間もないし、そんな金があるなら欲しいくらいだよ」 私は何も言えなかった。 ショックと悲しみが、あまりにも大きくて。 何もしない、何も話さない。 二人の間に気まずい時間だけが流れていく。
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