切な過ぎる立場
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「ねぇ……。このあと私の部屋に寄って行かない?」 寿司屋のカウンターで隣にいる流司に向って、私は媚びるように尋ねた。 私たちは二週間ぶりに会っていた。 流司は中トロをつまみながら、少し間を置いて答える。 「透子の部屋は遠慮しとくよ」 「どうして? 狭いしキレイじゃないけど、来てくれたら嬉しいのに」 「ホテルでいいじゃん、近いし。……あ、お金がキツイなら、俺はこのまま帰るよ」
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