切な過ぎる立場

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何を話しているのか内容は分からないが、優しい口調。 私と話す時より、ずっと楽しそうな声。 流司に対する初めての怒りが込み上げてくる。 この時だけは、悲しさや切なさよりも怒りが勝ってしまった。 他に女性がいるのは我慢できる。 でも、こんな状態は酷過ぎるよ! 私が惨め過ぎるよ! 怒りを抑え切れなくなった私は、電話を終えた流司に自分の気持ちをぶつけた。
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