喪失感と駆け引き

7/36
前へ
/36ページ
次へ
私は自分に問いかける。 このまま終わっていいの――?   答えはノーだ。 深く考えるまでもなく、私の心と身体は「ノー!」と訴えていた。 メールを送ってから二日後の夜。 私は流司に電話をかけた。 呼び出し音が鳴り続ける。 アパートの部屋はクーラーでガンガン冷やしたものの、身体中から緊張の汗が出ていた。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

85人が本棚に入れています
本棚に追加