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イブと25日、流司が私以外の女性と過ごしたことは明白。
その二日間は彼にとって、満ち足りた時間だったのだろうか。
1時間5千円を払ってすら、私なんて用無しなのだろうか……。
一度暗い思考に陥ると、いろんな想像は私をとことん苦しめた。
恋愛において身体の関係が全てじゃない、と頭では分かっている。
だが好きな男性にその関係を拒絶されるのは、狂おしいほど切なかった。
「こんばんは」
待ち合わせのカフェに到着して流司の席に近づくと、彼は淡々とした声で挨拶した。
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