年齢の壁

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私を見つけた流司は、少し無愛想に「行こう」と言い、私たちは園内へ向かって歩いた。 「透子、お腹空いてる?」 「うん、少し」 「じゃあ、まずお昼を食べよう」 私たちは園内のカフェテリアに入り、メニューを注文して席に座った。 流司はお店の中でもサングラスをはずそうとしない。 少し気になったが、わざわざ指摘するほどでもないので黙っていた。 いつもより口数が少ない流司……。 バーやホテルなどに居る時より、楽しくなさそうに見えた。
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