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12月に入った頃から、私は流司に対して大きな決心が芽生えていた。
その決心が芽生えた理由は、主に二つ。
まず一つ目は、流司の役に立ちたいという愛情。
家族や起業のことなど、流司の状況は快方に向かっているものの、まだお金が必要である事実に変わりはない。
だから少しでも役に立ちたかった。
二つ目の理由は、会う都度のお金の受け渡しを止めたいと思ったから。
その日の持ち合わせを気にするのも嫌だったし。
1時間5千円、という時給みたいな方法を変えたかった。
お金の面で会うたびに駆け引きしたり、
精神的に辛い思いをすることなく、
スッキリした気持ちで流司と会いたくなったのだ。
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