未完成世界

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「じゃあ紫 僕は着替えたいから 先に居間に行っててくれよ」 「分かったよ!! 早くしてねお兄ちゃんっ!!」 手を振って僕の部屋から 紫が出るのを確認して 僕は部屋のハンガーに引っ掛かっている 制服を取り着替え始める事にした 手早く制服に着替えた僕は 居間に向かった 「お兄ちゃん!!遅いよぉ!!」 「ごめん、待たせたね」 頬を大きく膨らませている紫が ちゃぶ台で朝御飯を待っていた まぁ、紫は家事全般が得意なんだけど 朝御飯は僕のを食べたいと駄々をこねてから 平日は僕が朝御飯を準備する事になってる 僕はキッチンで慣れた手つきで 卵焼きに味噌汁、焼き魚を用意して 昨日のうちにセットしておいたご飯を 茶碗によそって僕ら兄妹のちゃぶ台に置いた 「相変わらず完璧な朝御飯だよ!! お兄ちゃん!!」 「それはそれは~お粗末様です」 紫は元気よくご飯を 口の中に掻き込んでいく 端から見ると女の子っぽく無いけど それが樋野 紫って言う僕の妹だ 僕もご飯を食べようと 座った瞬間に宙に見慣れた枠組が浮かんできた 形的にはゲームの バックログみたいな感じだ コレは僕が主人公であるがための産物 いわゆる好感度ゲージだ これは朝と夜の丁度7時に出てくる 体調にも左右されるけど 週3くらい12時にも出てきたりする
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