21人が本棚に入れています
本棚に追加
「それと、花婿が胸に着けるブートニア。
これは花嫁がプロポーズを受ける返事として、ブーケの中から花を一輪抜き取って花婿の胸に手向けたものなの。
だから斗真のブートニアも、ちゃんと同じ白いバラで作ってあるよ!」
そう言って私は、隠しておいた白バラのブートニアを斗真の前に差し出した。
「えっ!?俺の分まで・・・?」
斗真はブートニアを受け取り感動を顕にしている。
そんな彼の表情を見て、私は自分が計画したプチサプライズの成功を密かに喜んでいた。
「ブートニアは私の手作りなんだけどね。
お互いが白いバラの花を身に着ける事で、“お互い尊敬し合っています”っていう意味を持たせたかったの。」
白バラのもう1つの花言葉は“尊敬”だ。
どちらかというと私は、先に出た花言葉よりもこっちの言葉の方が好きだった。
最初のコメントを投稿しよう!