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「おーい、そろそろ準備できたか?」
下のフロアでアヤが呼んでいる。
「もうちょっと!
でも、もう入って来ていいよ。」
私が返事をすると、階段を上ってくる3つの足音が聞こえてきた。
そして先頭を切って顔を出したアヤは、着飾った真乃ちゃんの姿を見て優しい笑顔を浮かべた。
「真乃、みんなに可愛くしてもらったな!」
アヤにそう言われ、真乃ちゃんは照れながら笑みを浮かべこくりと頷く。
そしてアヤに続いて屋根裏に来た斗真と豊も、お互いのパートナーの可愛さを満面の笑みで褒め讃えた。
「愛ちゃん、メイクや身支度のフォローありがとう。
それから都那は、お母さんの所にブーケを受け取りに行ってくれたんだろ?」
斗真は私に視線を向け、少しそわそわしながら話しかけてくる。
きっと彼は、今物凄く緊張しているのだろう。
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