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教室に入るとガヤガヤ皆が喋っていた…
隣を見ると目をキラキラさせた彰がいた、
(なんなんだこいつ…)
すると目をキラキラさせた女子が「キャーっ!!」と黄色い声を出したがらこちらへ走ってくる…
(別にわざわざ走る距離じゃないのに…)
隣を見ると気に乗った馬鹿(彰)が胸を張って
「俺に惚れるなんて罪な女たち…」と微笑しながらナルシスぶりを発揮していた…
しかし…
「あんたじゃないのっ!!」
そう言われて石のように固まった彰を吹っ飛ばして女子達は俺の元までやってきた…
(なんだ?……)
首を傾げながら「な、何か?…」と聞くと…
女子の中の1人が「アナタSariaのボーカルの人ですよねっ!?」と興奮気味に聞いてきた…
「えっと~…言いにくいんですが、それは双子の兄です」と微笑しながら応えた…
皆同時に「へっ?」と固まった…
そりゃそうなるわな…
俺の双子の兄、隆也(タカヤ)はSariaのボーカル俺とは瓜二つで身長がちょっと隆也の方が低い、隆也もこの学校に来たいと言っていたが、いない理由は俺が「お前はこの学校に来ない方がいい…」と言ったからだ…
実際この学校なんかに来たら…
隆也のブラコンぶりが他の人にバレてしまうっ!?
それにきっと意外とシャイだからすぐに縮こまってしまうだろう…
何故ライブ中平気なのかは未だに不明だ…
さて…、現実に戻ろう…
どうやってこの状況から逃げるか…
(彰に引きつけるか?…いや、無理だあいつに何ができる?ただナルシスっぽいこと言うだけだろ…、何がある…考えろ…考えろ……っそうだ)
女子達に向き合うと「そろそろ座らないとチャイムなるよ?」一か八か言ってみた…
女子達は教室の時計を見た
「あー本当だー、座ろー」と皆散って行った…
しかし未だに彰は固まったままだ…
(いいや…放っておこう…)
そのまま自分の席に座る、その直後チャイムがなった…
すると、先生が入ってきてすぐ目の前に居る彰を硬いファイルで思いっ切り叩いた…
それで目が覚めたのか顔をしかめながら皆に笑われながら渋々席に座った
笑いを堪えながら彰を見ると「何故教えなかった!?」と紙を投げつけてきた…
「すまん(笑)」と返すと後でドーナツおごれっ!!と返してきた
分かった分かったと顔で表すとムスッとした表情で前を見る…
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