1章 罪を扱う少年

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駅から歩くこと15分。僕が通っている校舎に到着した。 この学校は都市全員の生徒が通うため、校舎が4つもあるのだ。それでも都市面積の割には少ない方である。 玄関から入り、下駄箱から上靴を取り出し外靴を下駄箱の中へしまう。その場で靴を履き、右手にある階段へ足を運ぶ。階段を登り、踊り場を二回通り、僕の教室がある3階に辿り着く。階段の目の前の2―2の教室こそが僕の教室である。 ガラガラ と教室の扉開ける。教室に入り、自分の机に鞄を置いて自分は椅子に座る。 座るなり僕は鞄を枕代わりにして睡眠をとろうとする。 が、僕の目の前に一人の少女が立っていた。 「なんだ鈴(りん)か。僕は今から寝るんだ。ほっといてくれ」 と僕は鞄におデコを付けようとするが、目の前の少女がそれを許さない。 「ダメだよ煉!珍しく早く来たんだから時間を有意義に使わなきゃ!」 「有意義にって、何をしたら時間を有意義に使えるの?」 「えと、そ、それは……」 「ないだろ?だから僕は寝る」 「あ、ちょっと煉ってばぁ!」 この少女の名前は音折鈴(おとおり りん)。僕の幼馴染みと言うやつだ。 スタイルそこそこ。肩にかかる程度の髪で、のほほんとした穏やかな顔がかつて僕に優しくしてくれたばあちゃんと同じ表情をする少女。それが僕の幼馴染み。 ちょっとおせっかいなのが残念だが、これでもクラスで頼りにされている学級委員長様なのである。 「煉?!」 「わかったよ!有意義に時間を使ってあげる」 「本当!?」 「あぁ本当だよ。じゃあ僕は行くから?」 「え!?どこに?ちょっと煉ってばぁ?!」
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