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4月、俺はここ「青陵学園」に転校してきた高校2年生である。
学校は小中高一環の学校だ。
俺が引っ越してきた理由はありきたりで、親(主に父親)の仕事上俺の家族は日本各地に引っ越している、言わば「引っ越し一家」なのだ。
そんな理由で転校してきた俺であるが、実は問題がある。
それは単純でなおかつ複雑な問題。
クラスメートが俺に寄って来てくれない事(=友達がいない事)。
「君転校生でしょ?」や「どこから来たの?」はもちろん、「わからないことがあったら俺に聞けよ!」や「校内を案内してあげるよ!」なんて定番中の定番の言葉すらかけてくれない。
さっき言ったようにこの学校は小中高一環のため、友達のグループなどすでに小学のときから出来上がってしまっている。
そんな中、もともとコミュ障(コミュニケーション障害の略)である俺はその一言を待って、そこから仲良くなろうと思ってたのに何も話しかけてくれやしない。なんて冷たいクラスメートだ!
なんて事を想いながら早1ヶ月、俺は確信した。
「俺、このままずっとぼっちだ!」
確信したその日は枕をびしょびしょに濡らしたもんだ。
学校では先生しか話しかけてくれないし、英語の時間の『ペアで会話するコーナー!』や、数学や理科の時間の『4~5人で机をくっつけて話し合うコーナー!』は話すことが無くて気まずい限り。
だがしかーし!!
現在6月、予想通りぼっち確定なうでうなだれていた俺に、
友達ができた!
しかも女子!
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