第1話

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そうだ、ミクシィ!! 私は急いでミクシィで由宇君を探した。 同じ学校だったんだもの。 それよか、ミクシィに登録してなかったから、まず登録の作業っと。 必死に由宇君を探した。 ――? これ、由宇君? そう言えば、このアカウントにコメントしている人、確か私も知ってる。 由宇君の友達だった人だ。 正確には、由宇君の友達関係を知らないけど、由宇君がこの人と友達になったって情報、どこかで得た記憶が――。 じゃあこれが――由宇君。 由宇君のアカウントなんだね!? ドキドキした。 由宇君は釣りが趣味だと書いてあった。 釣りかぁ――。 いいねぇ――由宇君の可愛い顔に、釣りという大人びた趣味。 なんだか素敵だ。 唯一、由宇君と繋がれるのが此処。もう此処しか無い!! どうする? どうしても連絡取りたい!! 私はドキドキしながら友達申請を送った。 「今度一緒にお食事いかがですか?」と。 由宇君は3日以上ログインしていなかった。 なので、 「どうせ返事は来ないんだろうなぁ・・・ハァ・・・」 と期待せずに居た。 何時間か経って、またミクシィのページを開いてみた。 そしたら由宇君のアカウント、1時間以内にログインという表示が出ていた。 ――!! 逃げ出したくなった。 由宇君が見たのだ、おそらく。私のメッセージを・・・!! もう一度・・・もう一度メッセージを送ってみよう。 私はメッセージを送った。 その何分か後、 由宇君のアカウントは突然消えた!! 「嘘でしょ――!?嫌われた!?嘘!?なんで!?」 そりゃそうだ・・・。 高校の頃、あれだけ酷い事をしたんだもの・・・。 私は懺悔の思いをミクシィに綴った。 ごめんなさい。 ずっと謝りたかった。 由宇君を忘れた事は無かった。 ずっとずっと謝りたかった――。 10行以上綴った。 そして、由宇君の友達の男の子のアカウントに行き、 「由宇君がアカウント消したのは多分私のせいです。由宇君にごめんなさいとお伝えください。お願い申し上げます」とメッセージを送った。 ふりだしに戻ったって言うより、マイナスに向かった。 由宇君の友達からのミクシィでの返信は無かった。 どうしても・・・この胸を離れない。 電車で見かけた時からドキドキが止まらない。 大好き・・・由宇君・・・!!!!!!!
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