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「私は、、夢を描いたら叶うってセミナーで教えてもらったから。自分がそう思ってたら、そう叶うって言われたから。だから、、。」
「だから、願ってるのよね。」
「うん。」
「例えば、小説家になりたいって思う人がいたとするじゃない?でも、どんなに願っても、その人は、小説を書かない事には、絶対に小説家にはなれないのよ。毎日、『小説家になれますように。』って、願っていても、絶対に小説家にはなれないのよ。」
「でもアイドルは、何かを書いたりする訳じゃないし、歌や踊りが下手でも、あんまり可愛くない人でも、テレビに出てたりしてますよね?」
「きららちゃん、あの子達が全く努力をしてないとは思う?」
「そうとまで言いませんけど、でも努力ってよりも運じゃないんですか?」
「努力や資質がない所に、運なんて回ってこないと思うけどなぁ。きららちゃんの言うアイドルってなんなのかしら?アイドルにも色んなアイドルがあるけど、AKBやももクロちゃんみたいなのとか、グラビアとか、タレントみたいな子とか。この中だったら、どういう風なアイドルになりたいの?」
「さすがに制服とかが似合う感じじゃないから、AKBみたいなのは違うと思うんですけど、後は、プロデューサーに任せるって感じです。」
「なるほどね。夢を実現させるのにイメージは大事。きららちゃんが言う通り。だけどね、もっともっと細かくどんな風になるのかもっと細かい所まで、しっかり自分で描かないとね。逆に描けないって言うことは、あなたが本当に叶えたい夢じゃない可能性もあるのよ。それに両親が気がついているっていう事も考えられるわ。」
共感されない言葉を聞くと、きららの肩にぐっと力が入る。
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