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「え?、いいの?あっ、ありがとう。」 「すいません、もらいものなんですけど、、。最近、すごく沢山花束もらうんですけど、もう家に飾りきれなくなってて、持ってきちゃいました。」 「いいわよ!いいわよ!これからもどんどん持ってきて!こんな高そうなお花、なかなか自分では買えないし。このランもすごく可愛い。ちょっと見かけないランよね。色づきも青くて、こんなラン見た事ないわ。」 「それ、、、バンダだと思います。」 陽子の横に座っていたきららがぼそっと答えた。 「バンダって言うの?このお花。」 「私も見るのは初めてなんですけど、多分、バンダだと思います。このお花出回りが少なくって、なかなかお目にかかれないから、さっき見た瞬間、びっくりしました。」 「きららちゃん、お花に詳しいのね。すごいわ!」 「すごいとかっていうレベルとかじゃ全然ないです。ただ、少し好きなくらいで。」 「へぇ~、お花とか生けたりもしたりするの?」 「生けるって程じゃないですけど、自分の部屋には、何かしら飾ってます。それくらいです。」 「スゴイね、これもいつもの家に飾るみたいにお願いできない?私、本当に生けるの下手なのよ。びっくりするくらい台無しにしちゃうのよね。えっと、あっちに花瓶は色々あるんだけど、、」 「えぇぇ~、私がですか?無理です!無理です!」 両手を横に振り、困ったポーズを見せるきらら。 「いやいや、こういう時は何事もチャレンジしてみた方がいいんだよ、お嬢ちゃんやってみてご覧なさいな。」 いやいやと、手を振り続けるきららであったが、蜜香は先ほど陽子に渡した花束を奪い取り、「きららさん、じゃぁお願いします!」と、きららの方へその花束を差し出す。 じっと花を挿しだして動きようもない密香の様子に観念し、恐る恐るその花束を受け取った。
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