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「前は体のラインが見えないロングスカートばっかり選んでたんですけど、花屋って意外に力作業ばっかりだからズボン履かなきゃいけなくって、、だから最近買った服はジーンズとかチノパンとかそんなのばっかりなんですけど、、。」
「すごく似合ってるよ。大丈夫、大丈夫。ねぇねぇ、新しいブログ見せてよ。教えて!」
「いいですよ。タイトルは、『きららのお花大好き』です。」
「きららさん、私も見ていいかな?」
きららが嬉しそうにブログの話をする横で、申し訳なさそうに美雪が呟いた。
「もちろん沢山見てください。お店にあるお花の紹介や、自分がアレンジメントしたお花を写真で撮ってアップしてるんですけど、もう少し慣れたり、自信がついてきたら、簡単なお花のアレンジ方法とか、生け方とかもアップしたいなぁなんて思ってて。」
「へぇ~、すごいじゃん!」と、早速三人できららのブログを見せてもらった。
前のブログとは全く違う、きららの息づかいまでもが聞こえてきそうな生き生きとしたブログを見て、陽子は嬉しそうな顔をする。
そうして三人がきららのブログで、盛り上がっていると「こんにちは~」と、お花を抱えた明智蜜香がやってきた。
「あ!蜜香ちゃん」
「あ!佳菜子ちゃん、久しぶり~。」
同じタイミングで声をかけた美雪ときららだったが、「え?いつから本名で呼び合う仲になってるの?」と、美雪は驚きを隠せない。
「こないだ会った時、みんなが佳菜子ちゃんって呼んでるから、気づいたら私もそう呼んでて。」
「ね!きららさん!もう私たち、きららと佳菜子の仲なんだよねぇ。はい、お花。」
「あ!、ありがとう!」
「え?何、何?何があったの?ってか、きららさんって今日、誕生日とか?」
「そうじゃないけど、、、ねぇ~。」
状況が掴めなくておどおどしている美雪を尻目に、密香ときららは互いに目を合わせ、ニタっと笑った。
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