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僕は広島の片田舎で育った。
子供のころに一緒に遊んだ 女の子が四国に引っ越すと聞いたのは
もう20年ほど前になる。
記憶の片隅にある。
それから僕は、年をとってしまった。
子供の頃にイメージする30代というのは、すごく大人だった。
だけど、自分がそうなってみて、実感するのは、
何も変わらない、ということだった。
地元の友達はもう結婚している。
小学生になる子供がいる者もいる。
大人の自覚…それをもっと持たないと。
僕の親は自分の年の頃にはもう結婚して、
子供を産んでいた。
俺は大学入学を機に上京していた。
都会の生活にも大分慣れた頃、
彼女と
20年ぶりに再会することになる。
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