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「生徒達や他の先生に、気づかれないようにして下さい。学園のスキャンダルに繋がりますから。葉月の処分は、明日言い渡します。明日今日と同じ時間に校長室に来て下さい。滝沢先生にはもう少し話があります。葉月、君は部活に戻りなさい」
「…はい」
私は一人で校長室を出た。
アランは私に視線を向けると、小さく頷いた。
『大丈夫だよ』
まるでそう語り掛けているみたいに、アランのブルーの瞳が、私を見つめる。
私は…
アランの瞳を見つめながら、決心をする。
アランだけに責任を負わせたりしない。
罪を問われるなら…
私も…同罪だよ。
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