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――翌日、体調の戻ったママは午前中仕事を休み、私に付き添い学校に行ってくれた。
校長室にアランの姿はなく、校長先生と星野先生が私を待っていた。
私とママはソファーに座るように促され、並んでソファーに腰掛けた。
「お母さん、わざわざ来て下さったんですね」
校長先生はママに優しく声をかけた。
「この度は、娘がとんでもないことを…。本当に申し訳ありませんでした。校長先生、娘は退学でしょうか?」
「退学?いやいや、ことを荒立てたくはありませんからね。名門鈴蘭女学院の名に傷は付けてはならない。私は雇われの身ですが、校長になったからには、この学園の秩序と品位を守る責任もある」
「はい。校長先生の仰ることは、重々わかっております」
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