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「校長先生、滝沢先生は…」
「滝沢先生の事は心配しなくていい。バスケ部の顧問は他の先生に変えました。彼も夏休みの間自宅謹慎です。後は私に任せて下さい」
「…はい」
アランの処分は校長先生も星野先生も言葉を濁したまま、ハッキリと教えてはくれなかった。
「葉月、滝沢先生の事は忘れなさい」
星野先生は私の目を真っ直ぐ見つめた。口調はキツイけど、星野先生の眼差しは優しかった。
「…星野先生。私…滝沢先生のこと忘れられません。私…」
「美希…」
ママが私の背中を擦る。
「お母さん、この件に関しての話はもう終わりました。娘さんと一緒に帰られて結構ですよ」
「はい、失礼します。美希帰りましょう」
ママに支えられ、私はソファーから立ち上がった。
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