0人が本棚に入れています
本棚に追加
優愛の膝の上に置いてある手に力がこもる
｢強くなりたいからか････具体的には？｣
ラルトは意味がわからないと眉間にシワを寄せた
｢誰にも負けない戦闘技術を磨き、ロストのなかで一番有名な暗殺者になりたい｣
｢そうか、では最後の質問だ｣
きた たぶんだけどこの質問に正しい答えを言わなければ不合格になってしまう
緊張で手が汗ばみ、体がガタガタと震えそうなのを押さえる
｢君は暗殺者となりたいと言ったな
仮に君が有名な暗殺者となり、ある依頼を頼まれたその依頼はとても難易度が高い
君はその依頼を受けたが、相手が強すぎて歯が立たない その時、君はどうする？｣
優愛は目を閉じる
そんなの答えは１つ
｢分かりません｣
優愛は堂々と答えた
｢ほう…どうしてだ？｣
ラルトは訪ねる
｢相手が強すぎて歯が立たないとラルト試験管はおっしゃいました
しかし、相手がどんな武器を使用しているのか、またどこで暗殺を行っているのかとその場に仲間がいるのかとは聞かれておりません
つまり、歯が立たないだけだと時と場合により対処方が何通りもあるので答えは１つ分からないとなります｣
優愛は声が震えないようにはっきりと言った
最初のコメントを投稿しよう！