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「つまり、貴様は気がついたらあそこにいた…と?」
「ああ、そうだ」
地下の一室に連れ込まれ、散々質問に答えさせられた挙げ句の結論に辟易した表情で首を縦に振る…
「にわかには信じがたいな…」
「すまないが、こちらからも質問させて貰っても良いか?」
顎に手を当てて熟考する女性に、やんわりと口を挟む…そろそろ俺にも情報が欲しい
「…機密に関わらない事ならば」
「あのお嬢ちゃんが乗ってたパワードスーツ……あれは何だ?」
横で静かに会話のメモを取っている緑色の髪の女性を指差す
おそらく、あのパワードスーツがこの世界の鍵だ
「何…とは…?」
「だからあのパワードスーツはなんて言うんだ…今まで見たことも無い代物だが…」
「………もしや貴様、ISを知らないのか!?」
若干イラつき気味に言った言葉に、今度は女性側が絶句する
「IS…それがあのパワードスーツの名前なのか…?」
「信じられん…今やISを知らない者は世界にいないと言うのに…」
「IS…か…」
信じられないような表情で顔を覆う女性を尻目に、さっきの光景をゆっくりとシュミレートする
(おそらく武装はあった…だが、数機ならば対処出来なくはなかっただろう…)
あの外見ならば、銃を一挺に近距離用に剣を1振りぐらいだろうし、神力を使えば簡単に撃破出来た敵だ
しかし、今は休暇中…命に関わるような事態にならなければ、面倒事は避けたい
「まあいい、ISと言うのはーーー」
絶句状態から立ち直った女性が口を開こうとした瞬間
巨大な爆発音と震動が俺達を襲った
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