94人が本棚に入れています
本棚に追加
(このオータムとかいう奴の居場所は探せないか?)
(で…出来ない事は無い、と…思います…)
(やってみてくれ
おい…)
短く指示を出すと、今度は織斑千冬に小さな声で話し掛ける
(話を長引かせてくれ…その間に俺が奇襲を掛けてソイツを叩く)
(無謀だ…向こうは武装をしているだろうし、ここをジャックするほどの腕前だ――)
(ごちゃごちゃうるせぇ…俺はやる)
(………これを持っていけ)
織斑千冬は諦めたように瞑目すると、胸元から小型の端末を手渡す
(これにデータを送る、迷うなよ?)
(上等っ!!)
シニカルな笑みを浮かべる織斑千冬に、俺も不敵に笑い返すと出入口のドアから音も無く飛び出した
最初のコメントを投稿しよう!