94人が本棚に入れています
本棚に追加
「くくく…くぁぁぁぁっははははは!!
面白ぇ、面白ぇなお前っ!!」
腹の底から全てを吐き出すような大笑を浮かべながら、野獣のような鋭い視線が俺を射抜く
「ISなんてモノが発明されて、世の中の男共なんざ野蛮なクズだと思ってたが…まさか正面からそのISと殴り合おうなんてクレイジーな奴がいるとは思っても見なかったぜ」
「安心しろ、素手でこんなバカやらかすのは後にも先にも俺だけだ」
「そうかい…んじゃ、もう少しだけ味わわせてもらうぜっ!!」
「迷惑だから帰ってくれ」
再びスラスターを吹かして襲い掛かって来る8本の足を巧みに捌きながら、徐々に後ずさる
一撃目は油断があったから決まったようなモノ…今回からは向こうも充分承知して仕留めに掛かって来ている、迂闊に攻勢へ転じるのは危険だからだ
「そらそらぁぁぁっ!!
下がってばっかじゃじり貧だぜぇぇ?」
「んなこと、わかって…らぁっ!!」
「んぐっ…効かねぇなァァァ!!」
足同士の僅かな隙間を縫って放ったカウンターがボディにクリーンヒットするが、奴は毛ほどにもダメージを感じていない
いや…
(俺の技が無効化されている…?)
「おっ、その顔は気付いたみてぇだな」
俺の僅かな表情の変化に感付いたオータムが、ニヤリと笑い足を下げる
最初のコメントを投稿しよう!