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「ISを知らないみたいだから教えてやる、ISにはパイロットの身体への負担を考えて絶対防御っていう特殊なシステムがある
平たい話、一定以上のダメージをシャットアウトするのさ」
「ほお…そんな旨い話だ、無論欠点もあるんだろう?」
「ああ、絶対防御が発動するとISは強制的に待機形態へと戻っちまうんだ。
だが、アタシのIS『アラクネ』は特別なシステムを導入してるお陰で、絶対防御を発動させた状態のまま展開させ続けられるのさ…もっとも、試作段階なんで安全性は無いんだけどね」
オータムはニヤリと獰猛な笑みを浮かべ、俺の出方を窺う…どうあっても俺の攻撃を無効化するシステムがある、これ以上は何をしても無駄だと決め付けているようだ
(面白い…なら、そのご自慢の鎧を突き破ってやろうじゃないか…!!)
その笑みに冷ややかに笑い返し、再び腰を据えて構えを取る…しかし、今度は右手を開いたままだ
「教えてやる…その過信が貴様の敗因だと言う事を…!!」
そう言って両足をバネのようにしならせ、オータムの懐に入ると勢いよく右手を膵月に当てる
衝撃が鉄のボディをするりと突き抜け、内部へと流れ込んでいく…手応えアリ、だ
「か…はっ…!?」
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