二人の守護者

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「ぐああっ!?」 【くっ、鈍い…!!】 (チッ、腕が重い…想像以上に振りが甘かった) ISに宿る人格の一人、ゼンガー・ゾンボルトが思わず漏らした一言に同意と言わんばかりの苦い顔を浮かべる 頭で描いた動きと実際にした動きの食い違いが激し過ぎて、足を斬るのに無駄な動きが生じたのだ 本来ならば、足を斬った返し刀でオータムの本体も両断していたはずだった… 「チッ…次は確実に仕止める。」 背部スラスターを空中で吹かして反転し、オータムに向き直ると八双の構えを取る 「クソっ!! だが、こっちには絶対防御システムがある…!!」 「そうか、ならそのご自慢の鎧ごと真っ二つにしてやる…」 冷めた瞳でオータムを射抜くと再び斬艦刀を握り、瞼を閉じる 精神を研ぎ澄ませ…無の境地にこそ剣の粋はある…!! 「我が名はビャクヤ…ビャクヤ・ミト。 道を拓く爪牙なりっ!!」 そう叫び、斬艦刀を勢い良く天へと振り上げる…!! そして背中に搭載されたブースターを噴射し、オータムの懐へ一気に潜り込み… 「一刀…両断っ!!」 脳天から股下まで一気に断ち切る 「うわぁぁぁぁぁぁ!!」 「我等が斬艦刀に絶てぬ物無し…!!」 激しいスパークを放ちながらアラクネは真っ二つになり爆発する オータムが生きているのはダイゼンガーに搭載されている非殺傷システムを適用していたからだ、彼女の本体に当たる瞬間のみ液体へ戻り、それ以外は個体としてアラクネを両断したのだ
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