二人の守護者

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「ぐ…ク…ソが…!!」 「勝負ありだな」 黒煙が晴れ、地面に倒れたままのオータムを見下ろしながら首筋に大太刀状態の斬艦刀を突き付ける 正直、ここで殺してもいいくらいだが…こいつは後々役に立つ。 「ま、こってりここの奴等に絞られるこった…俺は逃げるがな」 こんなパワードスーツが闊歩する学園なんざ物騒なフラグしか立ちそうにないからな…貴重なオフの期間をわざわざそんなフラグで潰す訳にはいかんしな 【もはや我々がいる時点でフラグという物だと思うのだがね】 こらレーツェル、余計な事言うな 「さて、お前も戦闘不能なワケだし…しばらくのんびりさせて貰うとしようかね」 「あら、それは出来ない相談ね」 斬艦刀を肩に担ぎ、大きく背伸びをした時、背後から女の声がする 「やれやれ、最初から見てたクセに…仲間がやられて、ようやく真打ち登場ってワケかい?」 「あら、バレてたの?」 ゆっくりと振り返り、そこにいたロングブロンドの女性にジト目を向けると、やや驚いたような表情を取る 「気配の殺し方が甘ぇんだよ…そんなんじゃ、見つけてくださいって言ってるようなモンだ」 「ふーん、なかなか戦い慣れてるのね…ビャクヤ・ミトって言ったかしら」 「盗み聞きとはいえ、一方的に名前を知ってるのは好きじゃない…よろしければ、お名前をお聞かせ願えますかな…レディ?」 「ふふ、面白い人ね…良いわ。 私はスコール…スコール・ミューゼルよ」 悪戯っぽくおどけた態度で尋ねてやると、スコールは上品な笑みを浮かべて答える…オータムとはえらい違いだ、恐らくまあまあの地位にいる者だろう
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