二人の守護者

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「ふむ…」 (どうすっかな…) 手を顎に添え、じっと考えを練る 拘束されるのは御免だし、かといって向こうはキナ臭い…なんか、こう犯罪の片棒を担がされそうな匂いがプンプンする どっちにも付かずにトンズラする手もあるが、他のアテも無いしISとやらの浸透率が全世界レベルっぽいし隠れるだけ奴等が血眼になる可能性が高い… そうすると導き出される答えは―――― 「…………そうだな、こっちで居場所が無くなったら行かせて貰おうか」 要約すれば こちらで動いてみて、馴染まなければ亡国企業とやらにお邪魔させてもらう 都合の良い選択肢だが、ベストでは無いにしろベターな手だ 「そんな曖昧な返事、認めないと言ったら…?」 「そん時はめんどくせぇけど、やり合うしか無いな…ここの奴等の応援が来るまで俺が持ちこたえれば良いハンディマッチだが…やるか?」 「遠慮しておくわ。 オータムも連れて帰らなきゃならないし、リスクの方が高すぎるもの」 「んじゃ、悪いが俺の提案を飲んでもらうしか無ぇな」 僅かに笑みを曇らせるスコールにニヤリと笑ってやる まだ敵対するか判断出来ないが、ここの連中は今の俺には味方だ。 これを使わない手は無い 「ふふ…そんな答えが出るあたり、貴方って意外と強かなのね」 「ばーか、強かじゃない傭兵なんざとっくに軍隊か企業のボディーガードにでもなってるだろ」 「確かにね いいわ、今回は退いてあげる…けど近いうちにまた来るわ、貴方の解答を聞きにね?」 「ああ、その時までに答えが出てれば…な」 「出るわ、近いうちに…ね それじゃあね、剣の守護者サン♪」 そう言ってスコールが拳ほどの塊を地面に投げつけると、周囲が煙幕に包まれる…スモークグレネードだ ―バンッ!! 「何だっ、この煙はっ!?」 背後で数人が駆け込んで来た気配がする…どうやらこちらも応援が来たようだ
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