二人の守護者

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『ほう…山田君では不足と言うか…』 「そんなにやりたきゃお前が来ればいいだろ、織斑!!」 『っ………!! 山田君は元日本代表候補だった程の腕前だ、これ以上の実力者はいない』 その僅かに言い淀んだ気配に違和感を覚える…何か事情があるみたいだ 【そこまでにしといてやれ…織斑女史には彼女なりの事情があるのだろう それに…彼女もそれなりの手練れのようだ】 ―ちっ…!! 「…わかった。 やるぞ……準備はいいな」 「えっ!? あ…はい…!!」 レーツェルの声に渋々引き下がると、軽く動きを確かめた後、山田女史にぶっきらぼうに言葉を投げる 「紳士としてレディーファースト…と言いたいが俺が受ける側だ、先に行かせて貰うぜ…!!」 そう言って両腰にマウントされているサーベル付きライフル『ランツェ・カノーネ』を引き抜くと、二挺同時に発射する…!!
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