二人の守護者

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【フォーマット完了…ファーストシフト】 密着状態からハンドガンが放たれる刹那、脳裏に機械的な音声が響く… 「………?」 ―衝撃が、来ない…? 違和感に反射的に閉じていた眼を開けると山田女史が離れた位置にいる…途中まで吹き飛ばされてはいたようだ 【遅くなってすまない、ファーストシフト…完了だ】 レーツェルの声と同時に空中にウィンドウが現れ、タッチを促している… (どうやら…首の皮1枚で繋がったようだな) 我ながらの悪運の強さに苦笑しながら右手で画面のボタンをタッチすると閃光が周囲を照らし、兜の天辺に鬣を彷彿とさせる純白の飾りが現れる 【さあ、反撃と行こうではないか】 「やれやれ…手間が掛かるな、ISってシロモノは だが丁度良い…」 恐らく山田女史も起こった事を理解したのであろう、警戒した眼で銃口を向けている そんな姿に唇を釣り上げると再びランツェ・カノーネを構える 「こっから最後まで俺のターンだ…悪いが、お前さんには負けて貰うぜ…!!」 そう言って、引き金を引いた…
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