二人の守護者

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「必要最低限の生活必需品は私の監視の下、明日買い物に出る。 今日は今着ている服で我慢しろ」 「オイコラ」 「…………何か問題があるのか?」 「『何だコイツめんどくせぇ』みたいな顔すんじゃねぇよ、むしろこちとら問題だらけじゃボケぇっ!!」 「寝食するスペースは残っている、それだけで問題無いだろう」 うわぁ…コイツ典型的なダメ女だわ 【人生、諦めが肝心という事だな…】 ゼンガー…お前がやらないからって…胃が痛ぇ… 「…………はぁ、もういい。」 「そうか、ならば私は後事もあるから暫く空ける。くれぐれも変な事はしないように」 「へーい」 こりゃ久々に大掃除だわ…こんなゴミ箱の中で暮らすとか近未来世界なのに感染症に掛かる 「では―」 「あ、ちょい待ち」 「…………………まだ何かあるのか」 若干イラついた表情を滲ませながら視線を投げてくる織斑女史から視線反らし、ポリポリと頬を掻く 「あー、その…さっきは悪かった」 「何の話だ」 「ほら、さっきの試験の時…俺なにかマズイ事言ったっぽいじゃん」 「っ!?」 ばつが悪そうにポツポツと語る内容に織斑女史は少し意外そうな表情を浮かべる 「俺も必死だったんでアンタの事とか考えない無神経な事言っちまったと思ってる…すまなかった」 「ふふ…お前もそんな事を言うのだな」 「バカ野郎、人間関係は傭兵の仕事の基礎だ。それに、俺は全然この世界を知らん…もしかしたら有名な事かも知れないだろ」 「ふふ…気にするな、私も気にしていない。それではな」 そう言うと織斑女史は扉の向こう側へと姿を消した、どうやら本当に気にしていないみたいだ 「ちっ…柄にも無いことしたな」 【これがデレ期かね?】 「ちげぇよ」 レーツェルの言葉に肩を落として力無く否定すると腕捲りをする さて…大掃除だ
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