始まりはいつも突然に

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「ホッホッホ…オヌシにもわかったか、それは重畳重畳」 「はぁ…どこが重畳だバカ野郎、お前等みたいな変態タッグがまともなプランなんざ立てるワケが無いって諦めてるんだよ」 「いやいや、謙遜するでない。 だんだんオヌシもこっちに来て『それは無い』…なんじゃ、つれないのう」 血迷った事を言い掛けたのを力一杯否定すると、今度はいじけ出すバカを面倒臭い眼で見ながら、天照と俺は肩を落とす 「まぁいい、今回オヌシが行く旅行は… 名付けて、【ドキドキ、ベストセラーラノベワールドツアー】じゃっ!!」 「チェンジで」 「だが断るっ!!」 ババンッ!! とでも付きそうな勢いで叫ぶジジイを可哀想な眼で見ながら即座に却下すると、それを読んでいたようにジョジョ立ちで指差して来る姿に思わず目を覆う 「………なんでyesって言っちまっんだろ」 「言質は取った、約束は守って貰うぞい」 「はいはい…」 「なに、ワシと関帝聖君で現地ガイドを雇っておいた…心配無用じゃ♪」 うわぁ…それは聞きたく無かったわぁ… 変態が雇ったガイドとか変態確定じゃないですか 「オヌシに渡したカードがあるじゃろ、それが移動の鍵じゃから無くしてはいかんぞ?」 「へいへい…つまり、複数行かされるのな」 「わかっとるのぉ♪ では…」 ジジイがおもむろに指を鳴らすと、壁に黒い扉が現れる 「ここを通って行くのじゃ」 「へーい…」 扉の横にあるカードリーダー的な物にカードを通し、ドアノブに手を掛ける… 「んじゃ、行ってくる…しばらく仕事を頼んだ」 そう言って、ゆっくりとドアをくぐった
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