俺、チートかもれない

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《ユリアside》 私、ユリア・ライトと言いますっ! 今日はお父様に許可を頂き、ラクサの花を採りに来たのです こ、こうみえても、私のギルドランクはBですよ?強いんです! 「えーっと……ラクサは…あ、あれ、かな?」 ここはシキ森。 いろーんな植物がエリアごとに生えている不思議な森で、私が今いるのは春エリア ここにしか、ラクサはないのです 依頼に書いてあった量を採りに、帰ろうとしたときです。 ポヨン ポヨヨンッ 後ろから、特徴的な音を出して迫ってくるのは、Sランク指定されている 「フライスライム………!?」 フライスライムというのは、スライムの亜種で空を飛び、人型になって攻撃してくるのです。 スライムは切っても増えるだけなのでランクは高めなのですが…… 私、スライム自体が苦手なんですよぉお!! 「キャァアアア!!」 スライムを目の前にした私は思わず叫んでいた。 「アイキャンフラァァアイ!!!!!」 ドン ポヨヨンッ シュタッ 男の人が、上から降ってくるなんて思いもしませんでしたが 「ってぇ?スライム……だと?」 男の人をよくよく見てみると、 細い線の体、バランスのとれた顔。 つまり、イケメンさんでした。 「うわー、スライムかぁ………爆ぜろ、フレイムボール」 イケメンさんは爆発しないはずのフレイムボールを打つと、指をパチッと鳴らしました な、何ということでしょう 「爆発……しない、はずなんじゃ?」 フレイムボールはフライスライムにぶつかった瞬間に爆発し、スライムを跡形もなく消し去りました。 「うし、っと……えーっと、大丈夫ですかぁあ!!」 「へっ?あ、はい!」 あぁ この殿方は一体………
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