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《光帝side》
何なんだ、あの少年は。
疾風の魔導書を扱い
「出でよ、我が愛刀…鷲刃」
パックリと割れた空間から威圧感漂う剣(……否、あれは倭国の日本刀とやらか?
彼奴の容姿てきにも、倭国出身に見えなくは無いが…)を出し、ガラリと雰囲気を変える
「お前は、一体……」
「炎月流、斬っ!!」
「フッ!!」
危険を感じ、思わず飛び退いた俺は、
先程まで立っていた地面が割れているのを目にした。
「何なんだ…それは」
「わざわざ敵に教えなくてはならない義理は無いですよ」
そう言いながら切りかかってくる
上段から、下段から、突きで
その攻撃は衰えることを知らず
威力を下げてしまう無詠唱でしか攻撃の出来ない俺を徐々に追いつめていく。
「これでも、まだ無詠唱できますか!!」
「うぐっ……」
どうやら、彼奴は無詠唱が嫌いらしい。
手は打ちにくいし、
「俺は、光帝だ。無詠唱でもそこまで威力は下がらん。ただ……無駄な争いは好かんな」
「あんたが仕掛けて来たんでしょう?」
「それもそうだな、ハッハッハ!」
「もうやだ、あんた……。」
よくよく考えれば、無駄な争いをしたと言うことに今更ながら気付き
少年を連れてリビングへと入る
そこで、黒いものを背負った嫁を見て意識は途切れた
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