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食事を済ませるとシャワーを浴びてまだ夜の七時なのにも関わらず寝る準備が出来てしまった。
「今日はお姫様になった気分だわ。一日ゆっくり過ごして好きなものを食べて、食事まで作って貰って、リッチな一日だったわ」
「俺が寝込んだ時は頼んだぞ」
「雷牙、寝込む事あるの?」
「滅多にないな」
「やっぱり」
クスクスと笑い合う中、雷牙は不意に私の身を抱き込むと、肩口に顔を埋めた。
「どうしたの?」
「…心配で気が気じゃなくてな」
「たかが風邪じゃない」
「まぁ、そうなんだが」
変な雷牙ね。心配する程の事じゃないのに、どうしたのかしら。
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