逆修羅場

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ベッドへ入るなり雷牙は私の身体をそっと抱き締め、腕枕をする。 こうして寝るのが日課になってしまってるのだけれど、いつまでも此処に居る訳にはいかないし、離れた時が何だか不安だわ。 いつもこうして寝るのが当たり前なら、一人になった時が凄く寂しく感じそうで怖い。そうなった時、私も雷牙もどうなるのかしら。 また異性へ走ってしまうような気がしてならない。 「いままでは感じなかったけど、添い寝って暖かいのね」 「ああ、そうだな」 「明日は私仕事頑張るから」 「無理はしなくていい。しんどいならば明日も休んでくれ」 「もう大丈夫よ。有難う。おやすみなさい」 「おやすみ」 昼間沢山寝たのにまた睡魔が襲ってくる。 今日は本当にありがとう雷牙。
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