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メディルトside
「なんとも、不思議なスライムだった…」
ポツンと呟いた私は気を引き締め、騎士たちに指示を出す。
「配置につけ、護衛任務はまだ続いているぞ! 死傷者を台車で運ぶ準備を」
騎士たちは私の声に慌てて配置についたり、台車に死傷者を乗せて大きめの布を被せたりしている。私も私で国王さまたちを馬車へと誘導する。
「さあ、国に帰りましょう国王さま」
「…そうだな。ディアン、クリュン、馬車に戻ろう」
「そうですね。行くわよ、クリュン」
「はーい!」
国王さまたちが乗ったのを確認し、私も配置へとついた。
すべての準備が終わったのを確認し、私は高らかに号令を出した。
「出発!」
アルside
「やっと進みだしたか。騎士たちが見えなくなるまで待つかな」
目的としては盗賊たちが身に付けてる装備品とかを剥ぐためです。
5分ほどして、騎士たちからこちらは見えない位置までくると、俺は茂みから飛び出した。
そして盗賊たちの側まで来ると、手を伸ばして装備品を剥いでいく。
貴族がつけそうなネックレスやアクセサリー、金貨に銀貨、武器、魔法の杖等をどんどん四次元空間へとしまっていく。
その過程で隠れ家な道順が書かれたメモを発見した。ここからそう遠くはないらしく、俺はそこに行ってみることにした。
晴樹の森を進むこと数分、隠れ家らしき洞窟に着いた。どうやら盗賊たちはあれで全員らしく、洞窟の中に人はいなかった。
鑑定眼を発動させつつ洞窟内を進んでいくと、これまで奪ってきたお宝の隠し場所を見つけた。
「…よし、全部貰ってこう」
そっからの行動は早く、目に付くものはすべて四次元空間に取り込んでいった。
武器、食材、酒、お金などなど。すべてかっさらってった。
すべて取りつくした俺は更に奥へと進んでいった。
奥まで進んでいくと、頭目の部屋に辿り着いたらしく、造りがしっかりしてた。
ロウソクで照らされたそこはインディアン風の内装の部屋で、またまた根こそぎ取っていくと、頭目が座っていたであろう椅子の後ろにあった垂れ幕が気になった。
それをめくると、なんと奥に牢屋があった。そこには裸同然の女性たちが身を寄せ合って眠っており、その体には痣や性交の後が生々しく残っていた。
俺は部屋中を探し回り、牢屋の鍵を見つけた。そして、彼女たちを解放した。
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