最強との邂逅

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 アルケールside  「さーてと、あいつらがどうなってんのか見に行くかー。『転移』」  「待ちなさいメレー!」  「待てと言われて待つ人がどこにいますかー?」  「…まーだやってやがんのか」  「ほんと飽きないわねぇ。メレイトったら、年々エスカレートしてない?」  「そうでごさろうか。拙者にはいつもと同じにしか見えぬでござるが…」  「ちょこまかと~! これならどーだ! 『水竜式・捕縛流水陣』!」  お。シェルトの奴あれを使ってきたか。  「甘いですよ!」  さすがは俺たちのリーダー。あれを見事にかわすか…って!  「メレイト! バカ避けんな!」  「へっ?」  シェルトの『水竜式・捕縛流水陣』は一直線にミトと子どもたちへとぶち当たって部屋のまでゴロゴロ転がってったんだ。  その場にいる俺を含めた全員が一斉にミトの元に駆け寄ったよ。そしたらミトの体がいきなり光り出してな?  俺は直感で体に魔力膜を張って…。  そこまでなんだ。おれが覚えてんのは。  アルside  「そんなことが…」  「これが、俺が知るこの惨状になるまえの記憶だ」  「原因は、周りを見ないで技を使ったシェルトさんと、シェルトさんに技を使わせたメレイトさんですね。全く、僕の弟妹になんてことしてくれたんですか」  「…そんなことよりよ、この料理食っていいか?」  そんなことって…。まあ、アルケールさんはどちらかというと被害者ですし、料理くらい食べさせてあげましょうか。  「いいですよ。少し遅くなりましたけど夕食にしましょう。今机出しますから」  四次元空間からそこそこ大きいテーブルと椅子二脚、子ども用の椅子を三脚出して料理の盛られた皿をテーブルに並べていく。  チャーハンに餃子、揚げ餃子、麻婆豆腐と豚肉と水菜の炒めもの、若鶏の唐揚げ、トンカツ、ミト用のコーンスープと若鶏と彩り野菜のホクホク煮、各種フルーツゼリー、オレンジジュースとミックスジュースと、僕がこの一時間で作り上げた料理が所狭しと並ぶ。  「美味そうだな」  「地球の料理をこっちの食材を使って作りました。お口に合えばいいんですけど…いただきます」  「キュアー」  「キャウー」  「キュー」  「キュィー」  「? いただきます…」  ミト用に作りすぎた若鶏と彩り野菜のホクホク煮とコーンスープを四匹の前に出す。 .
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