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カーテンから入る光が眩しい
あのときの恐怖を身体は覚えている
クローゼットの制服を取り出し、2年ぶりに制服を着た
大きさに違和感は無くすんなり馴染んだ
部屋を出て階段を降りると父さんが黒いスーツを着て待っていた
「行けるか?」
心配そうに俺を見る父親
正直大丈夫ではない
これから外に出るんだぞ
平気な訳ないだろ
そんなこと、言えるわけがない
「…うん、行こうか」
玄関のドアを開けると一瞬白い色が視界を塞いだ
しばらく光を浴びていない目には刺激が強かった
思わず足がすくむ
だが、いつかは克服しなければならない
白い世界のあとに住宅が広がっているはずだが、目が眩み、ゆがんで見えた
吐き気を抑え一歩だけ家から外へ出た
二歩目、三歩目…
よろよろしながら、俺は5年ぶりに外へ出た
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