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「磯乃く~ん。」
教室に入ってきたカツオに花沢が話し掛けてきた。
「今日先生いないんだって~。」
「へーッ、めずらしいな。そういえば今日も中島のヤツ来てないの?」
中島というのはカツオの親友でなにかといつも一緒にいる。
「今日もいないわね。もう一ヵ月も学校来てないしどうしたのかしら。それより昨日の宿題見せてよ。磯乃くん完璧でしょう?」
「またかい?そんな簡単な問題くらい自分でやれよ。」
カツオは成績優秀で頭の回転が恐ろしいほど速く、名門『かもめ第三小学校』にはお受験で全教科満点で入学した。学校始まって以来の天才と言われている。
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