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天使の高次元の存在密度を凝縮した質量兵器。
本来高次元物質が、低次元に堕ちるだけで凶悪な相転位現象が発生する。
高位存在が低次元世界になんの用意も無しに顕現すれば世界そのものが崩壊するのもその為である。
その為、『神』や『天使』と呼ばれる高次元存在はおいそれと低階位の世界に侵入出来ない。
降臨するには存在と力自体を減衰させ、寄り代を媒介に受肉か憑居を余儀なくされるのだ。
何の弊害も無く減衰しなければ、その威力だけで本来一国が消し飛ぶ程の存在エネルギーだ。
その高次元存在たる天使の翼の一部を“本来の姿に近い状態で受肉させた物”が翼命剣である。
背の翼が八枚から七枚に減っているのは自身の翼を使っている為であろう。
レッドレイ達に付いているアストラル体の天使とは話しが違う。
しかし、ガルンは全チャクラを一点集中して力づくでアルダークの剣を弾き飛ばした。
「?!力押しだと!」
驚愕する騎士長を嘲笑うかの様に、ダークブレイズが一振りされる。
黒色の炎がその後を追撃する。
アルダークはその焔を翼命剣で何とか弾き飛ばした。
(翼命剣を受けて存在が霧散しない炎だと?!)
弾き飛ばした炎が近隣の森に入り……一瞬でその場を焦土と化す。
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