第十二章 凍れる雨夜の星 #2
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「……?」 ガルンの歯切れの悪さに、カナンは直ぐに気がついた。 夕焼けを眺める表情には、何か決意が見える。 ガルンが遠くに行くような不安感だけが浮上してきて、カナンは何故かいたたまれなくなった。 それからガルンが免罪符を使って罪人のレッテルを剥がし、黒鍵騎士団を退団したのは二日後だった。
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