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それを考慮すれば、サクラメントの強度実験に出てくるだろう、ネウィード・ベウィクと言う騎士は厄介極まる存在だ。
アベルの資料から、武器を扱うのみに特化した完全なる武術師と判断出来る。
武器を扱う技能が一流なのは間違いない。
それを相手に、ただ盾を構える。
あまりに無謀と感じるのは、当然の既決だろう。
「ガルン! 一つ言っておく事がある。心して聞け!」
パリキスは急に、キリッとした真摯な眼差しをガルンに向けた。
真剣な顔をするだけで、空気が変わる。
ずば抜けた霊格が回りの世界を覆い尽くす。
ガルンは生唾を飲み込んだ。
「わらわを信じよ!」
簡潔な一声。
そこには今までのパリキスと違い、自信に満ち溢れた顔があった。
「この盾は消して砕けぬ。この盾にはわらわの力を、わらわの心を宿してある。それがそなたに降り懸かる禍を防ぐであろう!」
「……強気な発言だな」」
「当然じゃ! この盾はわらわが心血を注いで作り上げた最高傑作! わらわが死にでもしない限り砕けぬ。絶対に、絶対にじゃ!」
どこからその自信が出るのか、パリキスは胸を張って得意満面である。
ガルンは飽きれ気味に肩を竦めた。
最高傑作も何も、創作第一号である。現在最高傑作驀進中なのは当然だ。
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