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本棚に追加「奴らの呪術攻撃を受けたら……簡単には治せないって事かよ」
キリエの顔が引き攣る。
あの戦闘では、いつ攻撃を受けても不思議では無かった。
無傷での勝利が必要となれば、求められるハードルは飛躍的に跳ね上がる。
「問題はその冥魔族の介入……。いや、襲撃だったとした場合だな。両軍は単純に撤退したと考えるべきだろう。流石に全滅はないだろうからな」
グライドは視線をパリキスに向ける。
パリキスはコクリと頷いた。
それを確認すると、グライドは胸前に腕を振り上げる。
「では、我が軍は本国に撤収する。両国には使者を送り。調査隊は後日派遣。第三勢力の介入を想定して、遠距離、周回陣形のサテライト、リングスリーの併用で帰還する。本国に報告用の早馬を出しておけ。以上だ」
グライドの号令で騎士全員が敬礼すると、慌ただしくテントを出ていく。
「待てガルン! そなたには話しがある」
外に出ようとしたガルンをパリキスが呼び止めた。
ガルンは頭を掻きながら、渋々とテント内に戻る。
「どうした姫さん?」
ガルンは素直な疑問を投げ掛けたが、パリキスはそれを無視して無言で歩み寄る。
身体が密着しそうな程近づくと、おもむろにガルンの顔を両手で掴んだ。
そのまま無理矢理顔を自分に向ける。
「……パリキス?」
まるでキスをねだる恋人のような仕草に、ガルンは生唾を飲み込んだ。

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